
歯は1本1本すべてに役割があり、「不要な歯」というものは存在しません。
歯を支える顎の奥には気道があり、抜歯によって気道が狭くなると、いびきや睡眠時無呼吸を引き起こす可能性があります。
また、下あごが小さい状態を放置、または抜歯矯正をした際に、睡眠時無呼吸症候群に罹患する確率は50%増しという論文報告もあります。
そのため、当院ではできる限り歯を残したまま矯正治療を行うことが大切だと考えています。
矯正治療における抜歯は「問題のない健康な歯をあえて抜くこと」を指します。
当院が患者さまに非抜歯矯正をご提案しているのはなぜか、その理由についてご説明いたします。
多くの方が「できれば歯を抜きたくない」と思われるでしょう。
抜歯は口腔内の外科処置であり、出血や恐怖心への配慮も必要ですし、本来は部分麻酔だけでなく、鎮静下で安全に行うべき場合もあります。
そのため、抜かずに矯正治療を適切に行えるのであれば、そのほうが安心ではないでしょうか。
歯列によってはどうしても抜歯矯正が必要なケースもあります。
しかし抜歯を行った結果、将来的に「すきっ歯」になる方もいらっしゃいます。
非抜歯矯正は、抜歯によって将来起こるかもしれないリスクを最小限に抑えることが可能です。
歯列矯正のために不用意に抜歯を行ったり、顎の骨が小さい場合に無理に抜歯をしてしまうと、下あごが後方へ移動してしまうことがあります。
その結果、下あごの後ろにある気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸を引き起こす可能性があります。
もちろん当院では、そのようなことが起こらないよう事前に十分な診断と検討を行っています。
また、抜歯を避けられるケースではできるだけ非抜歯で対応することで、下あごが大きく後退するリスクを少なくすることが可能 です。
永久歯は一度抜いてしまうと元に戻すことはできません。
すべての健康な歯を残せる方法があるのなら「残すべき」と考えるのが当院の矯正治療です。
当院では、原則として固定装置とワイヤーを使った「ワイヤー矯正」で治療を行います。
抜歯矯正では、歯を抜くことで歯がきれいに並ぶためのスペースを確保しますが、非抜歯矯正では異なるアプローチで矯正治療の土台を作ります。
矯正治療に関する初回のご相談は無料です。
歯並びに関するご不安をお聞きし、レントゲンや写真診断、模型を活用して丁寧に診査を行い、患者さまそれぞれに合った治療計画を分かりやすくご提示いたします。
当院では基本的にワイヤーを用いた矯正を行い、治療期間はおよそ3年です。
だいたいの流れは以下になります。
1年目:歯を大きく動かす期間
2年目:歯の細かな位置調整を行う期間
3年目:理想的な位置で安定させる「保定」の期間
固定装置とワイヤーを外した後は、歯の裏側に細いワイヤーを装着して歯並びの後戻りを防ぎます。
治療が完了した後は、基本的に月に1回ご来院いただき、メインテナンスと調整を行います。
※保険適用外の自費診療となります。
A. 精密診断のうえで判断しますが、多くの場合は非抜歯での矯正治療が可能です。
A. 個人差はありますが、通常は3年程度が目安となります。診断時に詳しくご説明いたします。
A. 基本はワイヤー矯正をご提案しており、できる限り目立ちにくい装置を使用させていただきます。治療に関するご希望がありましたら、ご相談時にお聞かせください。
当院ブログでも非抜歯矯正について詳しくご紹介してまいります。ぜひあわせてご覧ください。
当院は、JR・地下鉄「札幌駅」から徒歩圏内にあり、アクセスも便利です。
先進的な非抜歯矯正技術と丁寧なサポートを兼ね備え、多忙な方も通いやすい診療体制を整えています。